古いMacがAppleの公式サポート対象外になって「もう新しいOSは入らないのか……」とあきらめていませんか。
Apple非公式の方法ではありますがOpenCore Legacy Patcher(OCLP) というツールを使うと、MacBook Air Mid 2012のような古いMacにも比較的新しいmacOSをインストールできます。
筆者もMacBook Air Mid 2012を手元に眠らせていたのでメイン機に使うとかそういう話は置いといてサブ機延命を兼ねてやってみました。
この記事ではOCLPの概要から手順・つまずきポイントまでまとめています。
OCLPはApple公式の方法ではありません。
インストールに失敗した場合やアップデート後にWi-Fi・画面表示・Bluetoothなどが正常に動かなくなる可能性があります。
作業前に必ずバックアップを取得し、できれば検証用・サブ機で試すことをおすすめします。
- Mac
MacBook Air 11-inch, Mid 2012
- 機種ID
MacBookAir5,1
- CPU
1.7GHz デュアルコア Intel Core i5
- メモリ
4GB
- OpenCore Legacy Patcher
2.4.1
- 更新前のOS
macOS Catalina 10.15.7
- 導入したOS
macOS Sequoia 15.7.7
OpenCore Legacy Patcher(OCLP)とは
OpenCore Legacy PatcherはAppleの公式サポートが終了した古いMacに新しいmacOSをインストールするためのサードパーティ製ツールです。OpenCoreというブートローダーを使ってmacOSの起動プロセスをパッチし、本来インストールできないはずのOSを動かせるようにする、という感じです。
2026年8月時点での対応状況
2026年8月時点のOCLP最新安定版は2.4.1です。安定版で対応が確認されているのはmacOS Sequoia 15までで、macOS Tahoe 26への対応作業は続いているものの正式リリース時期は示されていません。
MacBook Air Mid 2012というのは11インチがMacBookAir5,1、13インチがMacBookAir5,2です。どちらもOCLPの対応モデルリストに掲載されています。作業前に「このMacについて」からシステム情報を開き、機種IDを確認してください。
AppleがMacBook Air Mid 2012へ公式に対応している最終OSはmacOS Catalinaです。Monterey以降を導入する場合はOCLPなどの非公式な方法が必要になります。
OCLPを使う前に現在の最新macOSとお使いのMacの公式対応範囲も確認しておきましょう。


やる前に覚悟しておくこと
手順に入る前にOCLPを使う際のリスクをまとめておきます。
- OSアップデート後にWi-Fiや画面表示が一時的に壊れることがある。
- アップデートのたびにPost-Install Root Patchの再実行が必要になる場合がある。
- SIP(System Integrity Protection)を下げる必要があるケースがある。
- 何かあったときの復旧は基本的に自力対応。
- 古いMacなので最新OSを入れても快適とは限らない。
OCLPは検証用やサブ機の延命には有力な選択肢です。ですが、MacBook Air Mid 2012のApple公式の最終対応OSはCatalinaでありMonterey以降は非公式環境です。安定性やセキュリティを優先するメイン機として使う場合はAppleのサポート対象になっている新しいMacへの移行も検討してみてください。とはいえお値段が・・・
古いmacOSを使い続けるリスクやアップデート事情はCatalinaの事例も参考になります。


MacBook Air Mid 2012で選べるmacOSと注意点
| macOS | 導入方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| Catalina 10.15 | Apple公式 | MacBook Air Mid 2012の公式最終OS。OCLPは不要 |
| Monterey 12 | OCLPが必要 | 比較的古いOS。利用するアプリの対応状況を確認 |
| Ventura 13 | OCLPが必要 | Legacy Metal用のRoot Patchが必要になる |
| Sonoma 14 | OCLPが必要 | 3GB以上のメモリが必要。4GBモデルでは動作負荷に注意 |
| Sequoia 15 | OCLP 2.4.1が対応 | 3GB以上のメモリが必要。4GBモデルでは動作負荷に注意 |
| Tahoe 26 | 安定版は未対応 | 2026年8月時点ではOCLP安定版の正式サポート対象外 |
MacBook Air Mid 2012の標準メモリは4GBで、購入時に8GBへ変更できる構成でした。OCLP公式ではSonoma以降のインストールに3GB以上のメモリが必要とされています。4GBモデルでも最低要件は満たしますが、快適に動作するとは限りません。
新しいmacOSにした後にMacが重い場合はCPU高負荷の切り分けも確認しておくと安心です。


事前準備
必要なもの
- Mac本体
→今回の場合MacBookAir Mid 2012(MacBookAir5,1 / MacBookAir5,2)。 - 32GB以上のUSBメモリ
→Sonoma / Sequoia系は16GBだと足りないことがあります。 - OCLP本体
→GitHub公式リリースページからダウンロード。
アップデートを行う前に
- Time Machineなどで事前にバックアップ
- Macのネイティブ対応最終OSまでアップデート
OCLPは作業するMac上で実行します。まず現在のMacのネイティブ対応最終OSまでアップデートしてファームウェアを最新の状態にしておくことをOCLP公式も推奨しています。
OCLP環境ではmacOSの自動アップデートを無効にし手動で更新することが推奨されています。アップデート前にOCLPの対応状況と既知の問題を確認し、バックアップを取得してください。メジャーバージョンを更新する場合は、USBインストーラーを使う方法が推奨されています。
インストール手順
USBメモリが必要になりますのでMacに接続しておいてください。使用するUSBメモリは中のデータがすべて消去されます。事前にバックアップしておいてください。
OCLPでmacOSインストーラーを作成する
OCLPを起動して「Create macOS Installer」を選択します。


ダウンロードか既存インストーラーを使用するかを選択
既にダウンロードしているインストーラーがある場合は「Use existing macOS Installer」を選択します。今回はまだないので「Download macOS Installer」を選択しました。


インストールするmacOSのバージョンを選択
今回はインストールできる最も新しいものを選択しました。


インストーラーを選択
間違いない場合は「Install macOS **** *.*.*」をクリックして進めます。


インストーラーを保存するUSBメモリを選択
インストーラーを保存するUSBメモリを選択します。選択ミスするとシャレにならないので使用するUSBメモリ以外は接続しないほうがいいでしょう。


最終確認
USBメモリの内容全部消えますからね?いいですね?の最終確認です。Yesで進みます。モウアトニハモドレマセン。


インストーラーの書き込み完了
少し時間がかかりますが、USBメモリにインストーラーのインストールが終わりこれで準備完了・・・ではなく起動ディスクのようなプログラムを同じUSBメモリに入れる必要があります。続けてそれを行うために「Yes」で進みます。


OpenCoreをビルドする
OpenCoreのビルドの処理が流れた後にダイアログが表示されるので「Install to disk」をクリックします。


USBメモリを選択してOpenCoreを書き込む
インストール先のディスクを尋ねられるのでUSBメモリを選択します。この際Mac本体のHDD/SSDも選択肢として表示されますが、そちらではなくUSBメモリを選択してください。


Macを再起動する
書き込みが終わるとUSBメモリに起動ディスクとmacOSのインストーラーが書き込まれた状態になります。再起動を促すダイアログが表示されるので「Reboot」を選択します。


EFI Bootを選択する
Macが再起動しますが、起動時のジャーンの音がしてからOptionキーを押しっぱなしにします。Step10までが正常に完了していると下記が選択可能(環境によって違うかもしれません)な画面が表示されますので、「EFI Boot」をクリックします。この時点ではmacOSのインストーラーは選択しません。
- Macintosh HD
- Install macOS *******
- EFI Boot
EFI Boot経由でmacOSのインストーラーを実行する
EFI Boot選択後に再度選択画面になるので、ここで「Install macOS *******」を選択します。これ以降macOSのインストールは通常通りに進めてください。また、macOSのインストールが完了してもUSBメモリは挿したままにしておいてください。
macOSインストール後に本体側ディスクにOpenCoreをインストールする
macOSのインストール処理が終了してmacOSが起動した後、OpenCoreをmac本体にインストールするか尋ねられます。これを行わなかった場合、以降Macを起動するときにOpenCoreが入ったUSBメモリが必要になります。それはとても不便なので「OK」で進みましょう。


Mac側のディスクを選択してOpenCoreを書き込む
ここではMacの内蔵ストレージを選択しOpenCoreをEFIパーティションへインストールします。disk0などの番号だけで判断せずストレージ名と容量を確認してください。内蔵ストレージを特定できない場合は操作を中断しディスクユーティリティで構成を確認します。


ドライバ等の最適化を行う
使用中のMacに最適なドライバの状態となるようにツールを実行します。OCLPのメニューで「Post-install Root Patch」を選択してください。


ドライバ等の最適化を実行
使用しているMac本体によってはグラフィック・Wi-Fi・Bluetoothなどの復活用パッチが必要になることがあります。これをやらないと画面表示やネットワークが正常に動かないことがあるようです。
Post-Install Root Patchの画面でOCLPが適用可能なパッチを確認します。必要なパッチが表示された場合は「Start Root Patching」を実行し完了後に再起動してください。(結構時間がかかりました)すでに適用済み、または最新状態と表示されている場合は再実行する必要はありません。


全体的に結構時間がかかりますが、以上でOSアップデート作業は完了です。
起動できないときのトラブルシューティング
インストーラ実行時に禁止マーク「🚫」が出る
OpenCoreを通さずにインストーラーや新OSを直接起動しようとしているときに出やすいです。いわゆる前述の手順Step11の時点で「Install macOS *******」を選択した形ですね。
まずは「EFI Boot」を選択し、その後に表示された「Install macOS *******」の順序で実行してください。
EFI Bootを選んでもSSDで起動してしまう
OCLPのOpenCoreがUSBにちゃんと書き込まれていない可能性があります。Step7~9の 「Build and Install OpenCore」をUSBに対してやり直し てください。
macOSインストーラーとOpenCoreのEFI、両方がUSBに必要です。OCLPくん、親切そうな顔して初見殺ししてきます。
よくある質問
macOS関連の設定・トラブル対処はmacOSまとめページにも整理しています


まとめ
- OCLPはApple非公式のツールで、古いMacに新しいmacOSをインストールできるよ。
- MacBook Air Mid 2012はOCLPの対応モデルリストに掲載されているよ。
- macOSインストーラーとOpenCoreのEFIの両方をUSBに書き込む必要があるよ。
- 起動時はEFI Boot → OpenCore画面 → Install macOSの順に選ぶのが正解だよ。
- インストール後はPost-Install Root Patchの画面を確認し、必要なパッチが表示された場合に実行してね。
- OCLPを使用してのOSアップデート適用は自己責任で慎重に判断してね。







