Bing Webmaster Toolsでは正常にインデックスされているのにサイト全体のインプレッションとクリックが突然ほぼ0になりました。調査を進めてBing Webmaster Supportへ問い合わせたところ、Microsoftから問題解消の連絡があり、その後、検索パフォーマンスの数値も再び確認できるようになりました。
今回のケースでは、サイト側を大規模に修正して復旧したわけではありません。インデックス状況と実際の検索結果を確認し、同様の症例の報告を見つけたこともありサポートへの問い合わせに至った経緯をまとめます。
筆者はMicrosoft側の不具合も疑いましたが、サポートから具体的な原因の説明はありませんでした。
Bingのインプレッションが突然ほぼ0になった
異変があったのは2026年8月27日前後です。
Bing Webmaster Toolsの「検索パフォーマンス」でサイト全体のインプレッションとクリックが突然0になりました。インプレッションはBingの検索結果などにサイトへのリンクが表示された回数、クリックはそのリンクがクリックされた回数を表します。
それ以前は、複数の記事で継続的に検索表示やクリックが発生していました。日ごとの増減はあっても今回のように、ある時点から0になる状態ではありませんでした。もはや異常事態です。


単一記事の順位下落とは考えにくかった
確認に使った代表的なページはタスクスケジューラーの記事です。
対象URL:https://chunlog.jp/windows-task-scheduler/
このページにはBing Webmaster Toolsのページ別レポートで検索表示とクリックの実績がありました。以前は「タスクスケジューラー 設定」などの検索でも見つけられていましたが、問題発生後は検索結果を数ページ確認しても見当たりませんでした。もちろん検索実績があったのはこのページだけではなく、内容の異なる複数の記事でも検索表示が記録されていました。
URL検査では正常にインデックスされていた
次に代表ページをBing Webmaster ToolsのURL検査で確認しました。ここではURLごとのインデックス状況やクロール可否、HTTP応答などを調べられます。
結果は問題ありませんでした。


問題発生後の2026年8月31日にもBingによるクロールを確認できていました。
少なくとも上記のページではBingがページを取得した記録があり、URL検査でもインデックス済みと判定されています。検索パフォーマンスが0だからといってそのまま「クロールできない」「インデックスから削除された」と判断できる状況ではありませんでした。
「URL は Bing に表示できます」と実際の検索結果
URL検査の「表示できます」という結果から以前と同じキーワードや順位で表示されるとまでは判断できません。
今回のケースではURL検査でインデックス正常と表示されていても、以前に見つけられた検索語では記事を確認できず、検索パフォーマンスもほぼ0でした。インデックス状況に加えて検索結果と検索実績も確認する必要がありました。
Site Explorerで見つけたHTTPコード「0」
サイト内のURLをまとめて確認するためSite Explorerも調べました。Site ExplorerではBingが把握しているページやクロールのブロック、エラー応答などを確認できます。
ここで気になったのが、一部URLに表示されていたHTTPコード「-」です。CSVでエクスポートすると該当のHTTPコードは「0」となっていました。


確認すると「-」は流入が多かったページにも少なかったページにも見られました。特定の記事群に集中している様子は確認できず、検索表示の急減との明確な相関も見つかりませんでした。
代表ページのURL検査は正常だったこともありHTTPコード「-」は今回の原因とは関係なしと思いました。
この表示が何を意味していたのかも、今回の調査では特定できていません。HTTPコードは正常(だと思われる)箇所に200の記載があるのでHTTPステータスコードのことだと思いますが、「0」という定義はHTTPステータスコードにはないので謎は深まるばかりです。
Microsoftのフォーラムにも似た症状の報告があった
調査を進めるとインデックスは正常なのに検索結果に出なくなったという報告がほかにもあることがわかりました。こうした情報を見つけたこともあり、Bing側の不具合や検索結果へ表示する処理の問題を疑い始めました。
Microsoftが提供する質問・回答フォーラム「Microsoft Q&A」には、今回と共通点のある投稿が見つかります。関連する3件を挙げます。
| 投稿 | 投稿者が報告している症状 | 今回との共通点 |
|---|---|---|
| 2026年8月3日 Site serving suppressed since Jul 23: URL Inspection says “Indexed successfully” but site: returns 0 results – Microsoft Q&A | 7月23日にインプレッションが突然0になった。URL検査はインデックス正常、ライブURL検査もインデックス可能で、Bingbotのクロールは継続していた。 | 緩やかな順位下落ではなく急に表示回数が0になった点。検査結果やクロール状況との食い違いもあり。 |
| 2026年8月8日 Bing Webmaster Tools Shows URLs “Indexed” and “Live URL Can Be Indexed” but Bing Search Returns Zero Results – Microsoft Q&A | Site Explorerでインデックス済みURLが増え、ライブURL検査でもインデックス可能と表示されるが、サイト名やページタイトルなどで検索しても見つからないと報告。 | 管理画面では登録・取得が進んでいるのに実際の検索結果で確認できない点。 |
| 2026年8月27日 Domain-level serving suppression? Site indexed in Bing Webmaster Tools but zero results in Bing since 1 August 2026 – Microsoft Q&A | 8月1日頃からインプレッションが0になった。URL検査はインデックス正常・表示可能で、サイト名で検索しても表示されないと報告。9月3日の追記でもクロールとインデックスは続いているのに表示回数は0のままだとしている。 | 検索表示が止まった後もクロールされ、インデックス正常と判定されていた点。 |
8月27日の投稿への回答ではモデレーターが検査結果や検索例を記録したうえでBing Webmaster Supportへ問い合わせるよう案内しています。同時に、Q&Aの回答者にはBingの内部システムを調査する権限がないとも説明しています。
これらは利用者による症状の報告でMicrosoftが不具合を認めた告知ではありませんが、「インデックスは正常なのに検索表示がほぼ止まる」という共通点はありました。自分のサイトの設定を調べるだけでなくBing側にも状況を確認してもらおうと考える判断材料になりました。
Bing Webmaster Supportへ問い合わせた
URL検査やレポートを確認しても、サイト全体の検索表示が急減した理由を説明できませんでした。似た症状の報告もあったため、Bing Webmaster Supportへ問い合わせました。
問い合わせ先と送信までの流れ
問い合わせ窓口はBing Webmaster Supportです。これがまたサイト上でなかなか見つかりませんでした・・・。問い合わせる際は次の流れで進めます。
対象サイトを管理しているアカウントでBing Webmaster Toolsにサインインします
サポートページにアクセスします
画面右上の「ヘルプ」→「Bing Web マスターのサポート」でアクセスします。


サポートフォーム画面に移動します
「Raise support request」でサポートフォーム画面に移動します。


各種内容を入力する
下記入力フォームの記載を進めます。
- 名前:最初から入力されています、変えたい場合は変更します。
- 電子メール:最初から入力されています、ここは変更できませんでした。
- URL:アカウントに紐づいているサイトが選択可能なので該当のWebサイトを選択します。
- どのような問題がありますか?:とりあえず筆者は「検索結果に問題がある」を選択しました。
- 何についてのサポートが必要ですか?:とりあえず筆者は「その他」を選択しました。
- 問題を説明してください:問い合わせ内容を入力しますが、どうも全角半角区別なく500文字までしか入力できないようです。筆者は日本語で内容を入力しました。


Copilotの要約が入った
前の画面で入力した内容をもとにCopilotが回答する画面が表示されました。きっと問い合わせをするまでもない問題をここで解決するためなのでしょう。ですが今回はCopilotも「この件はサポートリクエストとして送信し、詳細調査を依頼するのが適切です。」と判定しているので、進めることにします。
追加で情報を入力するエリアがありますが、今回は特に何も入力しませんでした。
初期では画面下部の「Issue still not resolved?」が「いいえ」になっていますが、これを「はい」に変更するとその下にあるボタンが「Back」から「Create support ticket」に変わって問い合わせができるようになります。


問い合わせ完了
完了すると下記のようなメールが届きます。ひとまず返答を待つことにします。


サポートへ伝えた内容
問い合わせでは単に「検索に出ません」と書くだけでなく検索パフォーマンスとURL検査の結果をまとめて伝えました。
| 伝えた項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生時期 | 2026年8月27日前後から急減した。 |
| 影響範囲 | 特定の記事だけでなくサイト全体の検索表示がほぼ止まった。 |
| URL検査 | 代表ページは正常にインデックスされ表示可能と判定された。 |
| クロール | 問題発生後にもクロールを確認できた。 |
| 実際の検索 | 以前に見つけられた検索語で記事を確認できなくなった。 |
| 調査の依頼 | Bing側の検索配信やランキング処理なども含めて調べてほしい。 |
通常の順位変動とは考えにくいことも伝えました。検索配信やランキング処理に原因があると特定したわけではなく、サイト側から確認できない部分の調査を依頼した形です。
Microsoftから問題解消の連絡があり、数値も復活した
回答後に検索パフォーマンスを確認
1日後にMicrosoftから問題が解消したという趣旨の回答が届きました。意外と早いレスポンスでした。


数日待ってBing Webmaster Toolsを確認すると検索パフォーマンスで再びインプレッションなどの数値を確認できるようになっていました!!!


今回確認できた復旧は0だった検索パフォーマンスに再び数値が付くようになったことです。すべての記事が以前と同じ順位や表示回数に戻ったかまでは確認できていませんが、筆者的には復旧したと思っています。
原因や内部の対応内容は不明
Microsoftが内部で何を確認し、どのように対応したのかは分かっていません。
そのため、今回の出来事を「Bingのバグだった」「ペナルティが解除された」とは断定できません。サポートへの問い合わせと復旧の前後関係は確認できても、具体的な原因や復旧の仕組みまでは特定できていないためです。
筆者の環境ではサイト側の修正を行わず、問い合わせ後に問題解消の連絡が届き、実際の検索パフォーマンスでも数値の再開を確認できました。
同じような症状が出ているのれあれば問い合わせしてみるとよいかもですよーーー!
まとめ
- Bing Webmaster Toolsでインデックス正常となっていてもBingで検索に引っかからないケースがあるよ。
- まずは検索パフォーマンス、URL検査、Site Explorer、実際の検索結果を照合し、何が起きているのかを整理してみるといいよ。
- 2026年8月のMicrosoft Q&Aにはインデックス済みなのにBing検索に出ずインプレッションが0になったという利用者の報告が複数あったよ。
- 今回は問い合わせ後にMicrosoftから問題解消の連絡があり、実際に検索パフォーマンスの数値も戻ったよ。






