AIは同じ質問でも、毎回その場で文章を組み立てているため、違う答えになることがあります。あらかじめ用意された「この質問にはこの回答」という固定の答えを返しているわけではないんです。
質問文や会話の流れから「次にどんな言葉が来ると自然か」を予測しながら回答内容を作っています。なので、同じ質問をしても説明の順番が変わったり、例え話が変わったり、言い回しが少し違ったりすることがあります。
人間でも同じことを説明するときに、毎回まったく同じ言葉にはなりませんよね。それができる人もいるかもしれませんが
AIの回答もそれに近いイメージです。
AIの回答が毎回少し違うのは「次に来そうな言葉」の積み重ねだから
例えば、AIに次のようなことを聞いてみるとします。
AIは同じ質問でも答えが変わるのは
これを受け取ったAIは回答の候補として次のようなものを考えます。
- 確率的に文章を作っているからです
- 毎回その場で回答を生成しているからです
- 固定された答えを返しているわけではないからです
どれも大きく間違ってはいません。AIはその中から自然そうな表現を選んで文章を続けていきます。
もちろん、実際のAIがこのように完成した回答を箇条書きで並べて選んでいるわけではなく、文章を生成するAIは「トークン」と呼ばれる文字や単語の一部などの単位で次に続く候補の確率を予測します。
その候補を選ぶときにランダムさが加わる設定では同じ質問でも別の候補が選ばれ続く文章も変わることがあります。毎回必ず違う答えになるわけではなく同じ回答になる場合もあります。
つまり、AIの回答はテストの模範解答を引っ張ってきているワケではなく「次にどんな文章をつなげると自然か」を毎回予測しながら作られています。この「予測」には確率的な仕組みが関係しているため、回答が毎回まったく同じになるとは限りません。
同じ質問文でも会話の前提が違うことがある
チャット型AIは入力した質問文だけでなく、それまでのやり取りも踏まえて回答します。同じ「おすすめのパソコンを教えて」でも直前にゲームの話をしていた場合と、持ち歩く仕事用PCの話をしていた場合ではすすめる内容が変わることがあります。
Web検索を使う場合は取得した情報やその更新によって回答が変わることもあります。同じ質問文を送ったつもりでもAIが回答に使う情報まで同じとは限らないんです。
質問があいまいだと答えもブレやすい
AIの回答が大きく変わる原因のひとつに、質問のあいまいさがあります。
たとえば、PCを新しく買いたいから調査をお願いしたいとします。
おすすめのパソコンを教えて
このような聞き方だと、AIは用途や予算、好みを予想しながら答えることになります。そのため、あるときは軽いノートPCをすすめ、別のときは超高性能なグラフィックカードを搭載したゲーミングPCをすすめるかもしれません。
Java開発やAndroid Studio用に予算15万円以内でWindowsノートPCを探して
ここまで条件があるとAIが予想で補う部分は少なくなります。そのぶん、回答の方向性も安定しやすくなります。
言い回しではなく結論が違うときは確認する
説明の順番や例え話が変わることと同じ条件で事実や結論が食い違うことは分けて考えましょう。「毎回答えが変わる仕組みだからどちらも正しい」とは限りません。
結論が変わったときは回答で使われた前提条件や参照元を比べてみてください。質問するときに用途・予算・対象時点などをそろえるとAIが推測で補う部分を減らせます。
数値や製品仕様などの正確さが必要な内容は示された参照元を自分でも開いて確認しましょう。とはいえ、条件を具体的にしても同じ回答や正しい回答が必ず得られるわけではありません。
AIにURLを渡したときどのように情報を取得しているのか、古い内容が使われる原因を知りたい場合はこちらの記事で確認できます。


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