昔のパソコンではAドライブ・Bドライブが使われていた
今のパソコンではフロッピーディスクを使うことはほとんどありませんが、その時代のルールが残っているため内蔵ストレージは基本的にCドライブから割り当てられます。
MS-DOSが使われていた時代のPCでは現在のようにSSDやHDDからOSを起動するのが当たり前ではありませんでした。OSやソフトをフロッピーディスクから読み込むことも多く、フロッピーディスクドライブが重要な役割を担っていました。
そのため最初のフロッピーディスクドライブに A:、2台目のフロッピーディスクドライブに B: が割り当てられていました。たとえば、AドライブにOSのディスク、Bドライブにデータ用のディスクを入れる、といった使い方です。
つまり「AドライブやBドライブが存在しない」のではなく昔のPCでは別の用途に使われていたため現在のWindowsではCドライブから始まって見えることが多い、ということです。
ハードディスクがCドライブになった理由
その後、PCにハードディスクが搭載されるようになると、AとBはすでにフロッピー用として使われていたため、ハードディスクには次の文字である C: が割り当てられるようになりました。当時の一般的な割り当てはMicrosoft Pressの「The MS-DOS Encyclopedia」(PCjs掲載の保存版)でも確認できます。
つまり、Cドライブの「C」は何か特別な意味を持つ頭文字ではありません。単純にAとBが先に使われていたので、その次のCが使われたということです。
現在のWindowsでも多くの環境ではWindowsをインストールしたドライブがC:として使われます。HDDからSSDに変わっても使用しているディスクの違いだけで同じくCドライブという名前になります。
Windowsにはこの他にも昔の互換性を守った結果、名前と中身が少し不思議になっているものがあります。System32とSysWOW64もその一つです。


AドライブやBドライブは現在も使える?
AドライブやBドライブが完全に使えないわけではありません。Windowsの「ディスクの管理」などを使えばUSBメモリや別のドライブにAやBを割り当てることもできます。でも昔のフロッピーディスクの名残があるためあえて使う場面はあまり多くありません、HAHAHA。
ちなみに、すでに使っているドライブの文字を変更するとアプリやショートカットが保存先を見つけられなくなることがあります。試す場合はWindowsやアプリが入っていないデータ用ドライブを対象にしてください。
USBメモリといえば、抜く前の「安全な取り外し」が本当に必要なのかも気になるところです。Windowsの現在の仕組みをこちらで整理しています。


なので、「WindowsにAドライブやBドライブがない」のではなく昔はフロッピーディスク用に予約されていて、その歴史の流れで今もCドライブから始まっていると考えるとわかりやすいです。
パソコンの中ではもうほとんど見かけなくなったフロッピーディスク。でも、Cドライブという名前の中には、いまもひっそり昔のPC文化が残っているわけです。こういう名残、地味だけどちょっとロマンありますね。
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