筆者のデスクトップPCはこれまでHDMIケーブルでモニターに接続していました。
机がちょっと振動したときや、何もしていないように思えるタイミングでモニターの画面が一瞬消えることがありました。異なる2本のHDMIケーブルやPC側の別のHDMI端子で同じ症状が出ていたので、今回はDisplayPort接続を試してみることにしました。
交換してから今のところ瞬断は一度も起きていません。使っているPCとモニター、選んだケーブル、交換後の様子を残しておきます。
- OS
Windows 11 Home 25H2
- PC側の映像出力
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti の HDMI、DisplayPort
- モニター
- 画面解像度
2560×1440(WQHD)
- リフレッシュレート
60Hz(モニターとしては144Hzまで設定可能)
HDMI接続が一瞬切れる原因として考えられること
今回のHDMIで接続したモニターが突然ブラックアウトする原因として考えられるのは主に次のようなものです。
| 原因 | 症状や特徴 |
|---|---|
| ケーブルの接触不良 | ケーブルや端子が動くと画面が切れる |
| ケーブルの信号品質 | 高解像度・高リフレッシュレートで不安定になることがある |
| PC・モニターの端子不良 | ケーブルを交換しても改善しない場合がある |
| GPUドライバーなど | ケーブルを動かしていなくても瞬断することがある |
| ディスプレイの設定 | リフレッシュレートやVRRなどが影響する場合がある |
同じ症状で困っている場合は、まずケーブルの挿さり方や端子の傷みを確認し手元に別のケーブルがあれば交換して比べてみてください。別の端子を使える場合は接続先を変えることも切り分けになります。
グラフィックドライバーの更新後から症状が出始めた場合は復元ポイントで戻せる範囲と注意点も確認できます。

DisplayPort接続に変えてみてどうなったか
HDMIケーブルでの接続からDisplayPortケーブルでの接続に変えてみてまだ1週間程度ですが、今のところ以前発生していた瞬断の問題は一度も発生していません。
今回はケーブルと接続端子を同時に変えているため、HDMIケーブル自体が原因だったのか端子や接続状態に問題があったのかまでは分かっていません。確認できたのは筆者の環境ではDisplayPort接続へ変更してから症状が出ていないというところです。
また、うれしい誤算ですがHDMIケーブルで接続していた時はBIOS画面を表示することができませんでした。DisplayPortケーブル接続に変えて初めて見ることができました😮
ひとまず変えてみて正解だったようです。
以前使用していたHDMIケーブル
記憶にあまりなかったのですが、過去の注文履歴をあさってみるときっとこれだと思います。今更ながらに、ノーブランド品でかなり安いものを使っていたようです。(そうでもない?)筆者が買った時よりちょっとだけ外観が変わってますね。
このケーブルの気になるところがかなり太いんです。体感ですがD-Subケーブルより一回り、いや二回りほど太いような気がします。

太いHDMIケーブルを使用する際は下記のような注意点があるようです。
- 端子への負荷(接触不良・破損)
ケーブルが太くて硬いと曲げたときに反発力(戻ろうとする力)が強く働き、PCやモニターのHDMIポートに斜めの強い引っ張り荷重がかかります。これによりコネクタの変形や接触不良の原因になることがあります。
- 狭い場所での配線
壁際やディスプレイ裏の狭いスペースではケーブルの折り曲げ半径が大きくなるため、奥まで挿し込みにくくなったり出っ張ったりします。
今回使用したDisplayPortケーブル
今回選んだのはPC側とモニター側の両方をDisplayPort端子につなぐケーブルです。HDMIからDisplayPortへ変換するケーブルではないので、同じ接続を試す場合は両方の機器にDisplayPort端子があるか確認してください。
筆者の使用環境はWQHD・60HzでHDMI接続でも表示できていました。今回は解像度やリフレッシュレートを上げるためではなく瞬断が続く接続を変えて様子を見るために選んでいます。
メーカー公表の主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| メーカー製品ID | 102065 |
| 接続方式 | DisplayPort − DisplayPort |
| 対応規格 | DisplayPort 2.1 |
| 最大伝送帯域 | 40Gbps(UHBR10) |
| VESA認証 | DP40認証取得をメーカーが公表 |
| ラッチ | あり |
| コネクタ | 金メッキ |
| 下位互換 | DisplayPort 2.0 / 1.4 / 1.2 |
下記の理由からこのケーブルを採用しました。と書くと細かく吟味したように聞こえますが「なんかいけそう」と思った程度の話です。
ノーブランドではなくメーカー情報を確認できる
米国マサチューセッツ州サウスボローに本社を置くCable Mattersという接続機器メーカーの製品です。製造は中国のようですが。2009年から事業を展開しているようですね。
日本ではエレコムやサンワサプライほど知名度はありませんがHDMI・DisplayPort・USB・Thunderboltなど接続ケーブルやアダプターを専門的に扱っているメーカーです。専門家の製品は、なんか信頼できそうな気がしますよね。
VESA認証を取得している
VESAとはDisplayPortなどのディスプレイ関連規格を策定・管理する業界団体です。VESAの認証プログラムでは規格で定められた要求事項に製品が適合するかを試験します。認証製品は公式のデータベースから確認できます。
今回メーカーが公表している認証情報も選ぶ際の判断材料にしました。後ほどケーブルの認証ではどのような項目を確認するのかを公開資料をもとに紹介します。
ラッチ付きのコネクタを採用
HDMIケーブルでの端子の固定は摩擦による保持のみです。
今回のDisplayPortケーブルには、コネクタを固定するラッチが付いています。写真の「PRESS」と書かれた部分が、ラッチを解除するボタンです。ちょっと硬い印象でした。

ラッチがあることによってケーブルが軽く動いたときに端子が抜けにくい構造になっているため、今回困っている「机がちょっと振動したタイミングで瞬断する」について効果が見込めそうですよね。
ケーブルの太さに異常性を感じない
筆者がそう思った、程度の話でそれ以上の何かがあるワケではありません🤣
VESA認証の試験項目
VESA公式サイトに掲載されているGRLの2019年の技術資料には、DisplayPortのパッシブケーブルで確認する電気的な項目が紹介されています。以下はHBR3対応ケーブルの資料をもとにした説明で今回購入した製品の個別の試験結果ではありません。
| 試験項目 | 何を確認する? |
|---|---|
| ① 挿入損失(Insertion Loss) | ケーブルを通る信号がどの程度弱くなるか |
| ② 多重反射(Multi-reflection) | ケーブル内部で信号が反射する影響 |
| ③ クロストーク(Crosstalk) | 信号線同士が干渉していないか |
| ④ 反射損失(Return Loss) | インピーダンス不整合などによる反射 |
| ⑤ モード変換(Mode Conversion) | 差動信号が不要な同相成分へ変換されないか |
| ⑥ DC信号・導通(DC Signal) | 必要な信号線が正しく接続されているか |
| ⑦ スキュー(Skew) | 信号線間で伝わるタイミングにずれがないか |
| ⑧ インピーダンス(Impedance) | ケーブルとコネクタの電気的特性 |
まとめ
- HDMI接続が一瞬切れる症状にはケーブル品質だけでなく接触不良や端子への負荷、GPUやモニター側の問題など、さまざまな原因が考えられるよ。
- ケーブルが太く硬い場合はコネクタへの負荷の可能性もあるよ。
- ケーブルを選ぶ際には価格や対応解像度だけでなく、メーカー情報やVESA認証なども確認しておくといいよ。

